2010年12月12日日曜日

ボルバキア Wolbachia pipientis

サンバ。

晩夏。家族が海外旅行から帰国後1週間でデング熱を発病しました。専門医のいる大病院で治療。ひたすら水分補給し安静にすることが、デング熱の治療法。そのため、解熱剤は飲まず、高熱にうかされながら1週間を乗り切りました。(ちなみに、国立感染症センターの検査結果は、4種のデング熱ウィルスについて陰性でした。ほわ~い?)

そのデング熱の撲滅に新しい方法がオーストラリアで開発されました。病気を媒介する蚊の生殖システムを変えて、撲滅しようというのです。

方法はこうです。ボルバキアというバクテリアを寄生させた蚊を養殖。ボルバキアに寄生されると、蚊は生殖不能になります。正確には、オスは生殖不能、メスは単為生殖に。

ボルバキアが寄生するのはフィラリア原虫や節足動物です。脊椎動物に寄生することはありません。

でも、こうした蚊を環境に放ったあと、予測できない影響が生態系に及ばないでしょうか…。

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