2015年7月23日木曜日

128項目の要望丸呑みが原因?:新国立競技場建設、白紙スタート

警鐘を鳴らす人がいなかったのだろうか…

今日7月23日(木)の東京新聞の取材記事によれば:

新国立競技場建設計画のスタートは2012年3月の有識者会議。
   ・有識者会議メンバーは利害関係者がほとんど。
   ・議論はほとんど「陳情合戦」
   ・下部組織の、建築家で構成するワーキンググループからは「規模的に不可能」との困惑。

結局すべての要望をうけ入れた計画が成立:
   ・規模:ロンドン五輪の3倍もある超巨大なスタジアム計画  

建設費巨大化は2年前からわかっていた:
   ・英女性建築家デザインだと工費3000億円になることを、文科省は2013年8月に把握。 
   ・その1か月後に東京五輪招致が決まった。
   ・「新国立競技場の斬新なデザイン」も招致目玉として、デザイン再検討はなかった。
   ・工費3000億円が公表されたのは五輪招致決定後の2013年10月。

首相の遅い決断:
   ・麻生太郎財務相が「国民負担が増える」と、首相に再三警告。 
   ・2015年6月24日、遠藤利明オリンピック大臣就任。この時も首相は見直し未決断。

原因は128項目要望丸呑みではないだろう。
原因は、税金を使う人たちの公僕意識の低さだ。 


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