2015年9月26日土曜日

VW車の不正ソフト搭載ディーゼル車は日本にも?

今年初め、トヨタを抜いて世界売り上げトップに輝いたフォルクスワーゲン社が揺れています。

散歩コースに最近、そのフォルクスワーゲン車の販売ショップが出来ました。

そこにはもともとトヨタの中古車販売ショップがあり、奇抜な円形ガラス張りの建物が人目を引いていました。建物も古くなり、販売台数も減ったのでしょうか、ある日更地になっていました。
しばらくして、建築が始まり、できたのがドイツ車ショップ。

近辺で見慣れないカラフルな新型車の数々。週末には訪問客も多く、若い社員や技術者の
笑顔やきびきびした動きに惹かれてか、繁盛していました。

果たしてこのショップの展示車に、話題の不正ディーゼル車はあるのでしょうか?
散歩のたびに、そんな思いでカープールに視線を走らせてしまいそうです。

そんな折、次のニュースが入ってきました。

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昨日9月25日(金)のFNNニュース:

VW不正 日本国内でも該当する車が230台登録と太田国交相
フジテレビ系(FNN) 9月25日(金)18時17分配信
日本国内でも、230台あることがわかった。
ドイツのフォルクスワーゲンが、排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題で、太田国土交通相は、日本国内でも、該当する車が230台登録されていると明らかにした。
正規ディーラーによる販売はなかったが、並行輸入や個人輸入で国内に持ち込まれ、登録されている該当する車が、およそ230台あったという。
国土交通省は、これらの車が、日本国内の排ガス規制の基準を満たしていない可能性もあるとして、フォルクスワーゲンなどから、くわしい情報を収集したうえで、今後、対応を行っていく方針。

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国交省によれば、日本にあった不正ソフト搭載車は230台。
正規ディーラーによる販売ではないとのこと。

でも不正が悪質なだけに同情の余地なく、VW車がこれまで長期に築いた「信頼」は
発覚後、一瞬で消失…の感があります。

日本のVWディーラーさんは、この事件発覚前と同じ気持ちでお仕事を
続けられるとは思えません…。




2015年7月23日木曜日

加速する認識技術

「環境DNA」という耳慣れない言葉がNHKニュースに出ていた。バケツ一杯の水で、そこに住む魚の種類が分かるのだそうだ。

排泄物や体からの分離物のDNAを調べるそうで、そういうDNAを「環境DNA」と呼ぶ。
これまでは一種類ずつしか分析できなかったが、千葉県の研究グループがこのほど、一度に5000種類のデータベースと照合し最短2日で複数の魚の種類を解析する技術を開発。
海や川での生態系の研究を加速させる画期的な技術として注目されているという。
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個体を識別する技術の進化のニュースはこれだけではない。

先月のこと、NECが「物体指紋認識技術」というのを開発したニュースを読んだ。
(技術情報の公表は2014年11月)

ネジやジッパーなど、大量生産される部品のひとつひとつの個体情報(メーカー、生産日時や場所、といった詳細情報)を、各個体が持つ独自の「指紋」を読み取り、データベースに参照することで瞬時に解読する技術だ。
最近のスマホのカメラの高性能化のおかげで、スマホに専用アプリを入れ、スマホのカメラから画像を送り、データベースと照合でき、非常に手軽に使える技術だ。

防犯にも役立つという。たとえばバッタ物のブランド品バッグも、お店でバッグのジッパーをスマホカメラで撮影、ブランド品のデータベースに該当しない場合はバッタ物と判明する。
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汎用カメラの進化はさらにミクロ(そしてナノ)へと向かうだろうか。
向かえば、さらに何かが加速する…考えると胸が騒ぐ。

128項目の要望丸呑みが原因?:新国立競技場建設、白紙スタート

警鐘を鳴らす人がいなかったのだろうか…

今日7月23日(木)の東京新聞の取材記事によれば:

新国立競技場建設計画のスタートは2012年3月の有識者会議。
   ・有識者会議メンバーは利害関係者がほとんど。
   ・議論はほとんど「陳情合戦」
   ・下部組織の、建築家で構成するワーキンググループからは「規模的に不可能」との困惑。

結局すべての要望をうけ入れた計画が成立:
   ・規模:ロンドン五輪の3倍もある超巨大なスタジアム計画  

建設費巨大化は2年前からわかっていた:
   ・英女性建築家デザインだと工費3000億円になることを、文科省は2013年8月に把握。 
   ・その1か月後に東京五輪招致が決まった。
   ・「新国立競技場の斬新なデザイン」も招致目玉として、デザイン再検討はなかった。
   ・工費3000億円が公表されたのは五輪招致決定後の2013年10月。

首相の遅い決断:
   ・麻生太郎財務相が「国民負担が増える」と、首相に再三警告。 
   ・2015年6月24日、遠藤利明オリンピック大臣就任。この時も首相は見直し未決断。

原因は128項目要望丸呑みではないだろう。
原因は、税金を使う人たちの公僕意識の低さだ。 


2015年4月23日木曜日

老後の手習い: TCP/IPネットワーク

Amazonで注文した本が届いた。

タイトル:『TCP/IPネットワーク (ステップアップラーニング)』(三輪賢一著、技術評論社)
本の目標:「インターネットの基盤となる仕組みをきちんと理解する」(教科書表紙のことば)
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目から落ちたウロコたち:

ウロコ1. イーサネットの語源は「エーテル」+「ネットワーク」
ウロコ2. 1994年にWeb ブラウザ「Netscape Navigator 1.0」発売

ウロコ1は「エーテル」。
宇宙は、電磁波や光を伝える”物質”エーテルで満たされている、と学校で習った記憶がある。
一体どんな「物質」なのだ、と疑問を抱いたまま大人になり、その疑問も忘却のかなたにあった。

ウロコ2は Netscapeだ。
1994年はMacのノート、それにデスクトップPCを仕事に使っていた。
メールが一般に普及しつつあったころだと思う。

1990年代半ばのある日、Netscapeがフリーウェア/シェアウェアになってダウンローダブルになったから、と ITに強い家族の一人がダウンロードした。

このブラウザでネットサーフィンをし、様々なアカデミックなサイトに出会った。深く、そして、めまいがするほど感激した覚えがある。

インターネットは、またたくまに、必要欠くべからざる仕事ツールになった。
しかし。ネットワークの構築は、ITに強い家族に任せきりだった。

大学の授業

近場に工業系の大学がある。シニアにいくつかの授業を開放していた。

「インターネット」のクラスに出てみた。

初日、大教室に200名ほどが集まった。
先生は企業内研究者の方で、パワポを使われ、明快な内容だった。

教材のプリントは便利で、書き込めるところが非常にありがたい。
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インターネットを毎日使いながら、そのしくみについては皆目理解していなかった。

授業の最終目標は、簡単なネットワークの構築ができ、TCP/IPネットワークのしくみについて、説明ができること。
授業を終えたときにできるようになっているだろうか?
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