2008年7月15日火曜日

地球温暖化は目と鼻の先:北極の浮氷も溶ける

背筋がぞくっ!
北極で氷が融けている。それも浮氷までが融けている。
2時間前に入ってきたABCニュース から。
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モスクワ発(スコット・ビヴァン記者)

浮氷が融け、北極調査隊が避難:
過去10ヶ月で、浮氷域が3km x 5km から、300m x 600mに縮小。

北極の浮氷塊調査を行っていたチームが、地球温暖化の危機をじかに体験した。
研究者たちは調査基地から避難中だ。研究施設の下の氷が予想以上に融けているからだ。
昨年9月以来、ロシアの科学者らは、現地に滞在、「北極35」として知られる研究を行ってきた。殺風景とも言える呼称だが、研究基地の自然環境を正しく伝えていない。それは北極の浮氷塊のことだ。
この基地から、科学者らは一連の実験を行ってきた。それには、汚染レベルの看視や気候変動の影響もはいっている。
彼らは、約1年の間、浮氷の上に滞在することになっていた。しかし10ヶ月の調査後、隊は実際居場所を打ち砕くようなデータを手にしたのだった。彼らが基地にしてきた氷が、非常に早いペースで消失しつつあったのだ。

アルカジー・チシコフ教授はモスクワの地理学研究所所属の北極専門家だ。
「我々の仕事は約300km、500km四方の広さだった。今たったの300m、600m四方になってしまった。もうたくさんだ。」と彼は言う。浮氷 は、一年足らず前のサイズの10分の一余りになり、基地はより温暖な海流地域へと向かって浮遊しつつあり、科学者らは撤退の時だ、と決心した。

「ウラジーミル・ソコロフはセントぺテルブルグにある北極南極研究所の所属。同研究所は、北極35基地を管轄している。
「現在、人の安全を脅かすものは何もなく、ずっと安全でした。」と彼は言う。
「しかし、1ヶ月伸ばしたら、基地の下の氷は崩れ始めたでしょうね。それが撤退の理由です。」
日曜日、2隻の船が、浮氷から科学者や装置器具などを避難回収させる作業を開始した。そこはスピッツベルゲン島の近くだ。
撤退作業は3-4日かかるみこみだ。チシコフ教授によれば、この出来事は、北極を覆う厚い氷に何が起きているかを示すものだ、という。
「北極の中心では、海の氷は4mかそれ以上ですが、今たったの2mしかありません。」と彼は言う。
「変化の影響は、氷の状態だけでありません。北極海の海水は前より温かくなっています。」
北極35の研究者たちはロシアの北極港ムルマンスクに連れ帰されることになっている。
それから調査や生活体験を照合し、気候変動に関して、地球が薄い氷上を浮遊しているのかどうか、何らかの結論に至るだろう。
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