2012年8月5日日曜日

メッシが死んだ!: 訃報記事の震撼度

Youtubeサーフィンをしていたら、とんでもない動画に出会いました。
「今日」メッシが亡くなったというのです。
(2012年1月7日投稿)
まだ2件しか投稿していないスポーツニュースサイトを名乗るアルメニアの投稿者さん。
「生前の」メッシの笑顔の写真を流し、根拠となる情報源や映像は無しです。

アクセスして驚いた人たちが、毒づいたり、笑わせるコメントを返していました。

以下は動画中の説明部分です。赤字部分は、投稿動画に寄せられたコメントの抜粋。

◆今日スペインで、世界チャンピオン、バルセロナのスター選手、リオネル・アンドレス・メッシが死亡。詳細は我がサイトへ」
◆どうしてメッシが死ぬんだよ?ロナルドが生きてる間、メッシは死ねないぞ!

◆スペインは大きなものを失った。心からお悔やみ申し上げる。
◆スペインの損失?メッシはアルゼンチンの代表選手じゃなかったっけ?

◆はははははは!
◆この動画作者はドアホじゃ!
◆動画を作ったキミんとこに、ボクの頼みでチャック・ノリスが来るから、今夜ボコボコにしてもらえ。そのあと、メッシ本人が来るから、お前の足から鼻までボコボコにしてもらえ。

とまあ、似たりよったりの、「とんでもない」という気持ちあふれる批判コメントが、動画アップ以来半年たったのに…今も絶えません。
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似たような話がまだありました。

彡もうひとつのメッシ選手の訃報
「FOX Sports Latin America がツイッターでメッシ選手の訃報を伝えた」と2012年5月27日New York Daily夕刊記事が書いています。
それによると、ツイートは数秒で削除されたものの、25万人以上のフォロワーに届いてしまい、5月26日は大変な騒ぎになったそうです。
Fox Sportsは直ちに故障モードに入り「ハッカーの仕わざ」と表示。謝罪コメントを発表しました。
なお、訃報ツイートがアップされた頃、メッシ選手は、26日のワールドカップの対エクアドル戦に備えて、ナショナルチームの練習に励んでいたとのこと。
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メッシは25歳。若く、しかも絶頂期にある天才サッカー選手という超セレブ。
スポーツ選手の突然死は、心臓系が多いようで、メッシ選手も「心臓発作」とツイートされていました。
記憶に新しいところでは、米水泳のダーレ・オーエン選手(26歳、心臓病)や、サッカーの元日本代表松田直樹選手(34歳、2011年8月死去、心臓発作)などの例があります。
アルメニアの動画投稿者もFOX Sportsの言う「ハッカーたち」も、こうした文脈を意識して「仕組んだ」のでは…と思えてきます。

2012年5月8日火曜日

Mayday Mayday!:  緊急事態発生を知らせるコード

5月です。5月1日はメーデー。
メーデーといえば、日本では代々木公園に集まった人たちが、「賃上げ」「補助を」といったプラカードや赤旗を掲げて都心を行進する風景を思い浮かべます。

最近のVOAでは、ちょっと異なるメーデーをとりあげていました。
戦争映画などでよく聞く、Maydayの連呼。攻撃を受けて痛手を負った戦闘機などから、基地への緊急連絡の冒頭に聞かれます。

1920年代に、イギリス人のフレデリック・スタンレー・モックフォードという、ロンドン郊外のクロイドン空港で働く通信士さんが発明した「暗語」(code word)です。
これは英語でなく「m'aidez (help me)」という仏語をもとに作られました。
当時の航空機輸送は、大半がクロイドン空港とパリ郊外のル・ブールジュ空港の間でおこなわれていたので、双方の飛行場関係者が分かるように、と考案されました。

Maydayにまつわる愉快なCMがYoutubeで見られます。

ドイツの沿岸警備隊の無線室。英語が不得手な若い警備隊員が、先輩と交代。
そこへ救難コール。
「Mayday, Mayday、 can you hear us, can you hear us? Ahhhh...we are sinking!」
若い隊員は何を言っているかよくわからず、不得手な英語でマイクに。
「Hhhhello.......dis...is.....German...kooorsst...gaaaaard」
受信機からは悲痛な声が。
「We are sinking! WE ARE SINKING!!!」
若者は聞き返します。
「Whaaaat?....Whaaaat....are...you.....sinking.....about....?」
画面は一転。荘重な音楽とともに…
Improve Your English!
ドイツの語学学校ベルリッツのCMでした。

何度見ても笑えます。